現職の教職員の皆さんと児童生徒指導について語り合おうfeat.カタリバ オンライン研修会開催
令和6年4月25日(木)オンライン形式で研修会を開催いたしました。
今回は、昨年末の研修会にもお越しくださったNPO法人カタリバの藤本氏に加えて、実際に学校現場においてルールメイキングに取り組む教職員の皆さんをお迎えし、議員を交えた5つのグループに分かれて取り組まれている状況や課題などを聴かせていただき、自由に意見交換をしました。
各グループでの話の中で教員の方からは、ルールメイキングに対する思い、取組を始めるきっかけや、私立校と公立校とでの違い、取り組む中での難しさなどを聴かせていただくうちに現場の空気が少しずつ見えてきて、外側から想像するしかできなかった議員という立場としてはかなり解像度の上がるお話が聴けたのではないかと感じました。
研修会冒頭で、『ブラック校則を是正する、という問題解決的な意義よりも子供たちに自ら考える教育的意義を広げてほしい。』と、カタリバの藤本氏がおっしゃっていたように、単純に校則を変えることが目的なのではなく、なぜ変えたいと思うのか子供たちが考えるプロセス自体に本来あるべき目的が存在することを大人が共通認識として持つ必要があります。
こういったルールメイキングの取組を全国で共通に取り組めるようにするには、条例や制度として確立していかなくてはならないと感じた一方で、ただ校則を『変える』事や『公開する』といった手段が目的となってしまっては、上記であげた本来の目的が見失われてしまう恐れがあると感じ、教員へは丁寧な研修が必須であると感じました。
また一方で、現状の取組は熱意のある先生が通常業務にプラスして行っているという点について、今後の持続性の面で課題があることも感じ、働き方改革とはどうしても逆行してしまうことからも人材確保ももちろんですが、外部に委託が可能となる十分な教育予算の確保が必要だと改めて感じました。
オンライン開催ではありましたが、2時間という時間があっという間に感じられるくらいに参加者全員で意見交換が活発に行われました。今回の研修会で新たに地方議員の立場からできることを考えたり、教職員の方からも議員とこのような連携ができたらどうだろうかといった提案や意見も出てきて大変充実度の高い研修会となりました。
ご参加くださった皆さまありがとうございました。
事務局:﨑山(広報)
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