2025年10月7日総会・研修報告

2025年度10月7日(火)にオンライン形式で、2025年度の総会・研修会を開催しました。今回は、村山直弁護士から「こどもの意見表明権・参加する権利と校則」という演題で、山田悠弁護士からは「子どもの参加する権利」という演題でご講演いただきました。

➧研修会

【こどもの意見表明権・参加する権利と校則】(村山直弁護士)

 こどもには「意見表明権」と「参加する権利」がある。児童福祉の領域では、令和6年4月から改正児童福祉法が施行されたので現場にも浸透してきている。しかし、教育分野ではこれが依然浸透していない。校則の問題をはじめ学校におけるすべての取り組みにおいて、「意見表明権」と「参加する権利」が浸透するように議員の方々は行政等に伝えていただきたいということでした。

【子どもの参加する権利】(山田悠弁護士)

「子どもの権利」の法的位置付けは「子どもの人格的自立権とおとな側の保護する責任を統一するものとして『参加』という言葉が定義されている」ということです。そして、「子どもの参加」とは、「自己の人生、コミュニティ、より規模の大きい社会に参画していくことである」というロジャー・ハートの学説を学びました。そして、その観点からすると、日本における「子ども参加」は、非常に問題があるのではないかということでした。特に日本の教育においては、教育基本法における「教育の目的」から再考するべきではないかというごしてきでした。また、校則につては、東村山第一中学校の事例を基に「(子どもの意見は)校長の規則制定権の『参加資料』で良いのか?」という疑問を投げかけられました。

➧総会・意見交換会

研修会終了後は、議連設立4年目になる総会と、参加者同士の意見交換会を実施しました。

総会につきましては、活動報告、決算報告及び監査報告の承認と役員人事(案)、事業計画(案)と予算(案)が承認されました。

役員人事の詳細としましては、今まで会計を勤めていただいた千葉県旭市選出・さきやま はなえ議員と広報を勤めていただいた東京都稲城市選出・いそむら あきこ議員が退任され、新たに会計として京都府八幡市選出・大野ひろみ議員、広報に長崎県大村市選出・高見たつや議員が任命されました。

さきやま議員といそむら議員につきましては、長年ご尽力いただき、ありがとうございました。そして、本議連は新役員メンバーを迎え、4期目も更に活動を活性化させていきます。

 意見交換会では、京都府宇治市で中学3年生が市立中学校の校則のあり方についての請願を市議会に提出して不採択になった件などについて参加議員間で活発な意見交換が行われました。

 校則議連は、地方議員による超党派の学びと意見交換の場です。地域や党派を超えて、教育や児童生徒指導に関する思索を深めながら、より良い教育環境づくりを目指しています。

オンラインでの研修会や、新規メンバー募集も随時行っていますので、是非ご参加ください!



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